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2014年5月4日日曜日

2014/05/04 99日目 世界の果て

今日は快晴。
でも、もしウシュグリ村行きのメンバーが集まらなければ、トルコへ一緒に向かう予定でした。
昨日と同じように起きて、ご飯食べて、10時前にインフォメーション前へ。
人けがありません。
10時すぎて、無理っぽいから諦めますか…
って言って、とりあえず近くにいた外人に聞いてみたら、彼らも行くって。
ただ、すでに一時間待ってメンバー集めたらしく、定員オーバーでジョインできず。
でも、待てばいけるかもやからネバーギブアップ!って言われます。笑

かといって、そもそも旅行者の姿見えないですもんね…とか話しつつ、その辺を歩きます。
もし無理ならバトゥミまでバスなんで、バトゥミ行きのバス探してみましょうか、って探してると、ウシュグリ村行きの車発見。
現地の英語喋れるっぽい人が声かけてくれます。
なんかウシュグリ村に四人迎えにいくついでやからって、安く乗せていってくれるみたいです。
30ラリ、1800円くらいです。
もし人数が集まっててもこれくらいはしたと思うんで、めちゃくちゃラッキー。

そのまま即決でウシュグリ村へ向かいます。
ドライバーは気が利くので、写真スポットで止めてくれます。



塔にものぼることができました。


この辺の地域には塔がたくさんたってます。
なぜかといえば、家族?同士の争いがあったときに、家まで攻めてこられるから、塔に立てこもってたらしいです。
詳しくは知りません。
他の人の旅行記に書いてると思うので調べてください。

その塔にものぼり、ウシュグリ村へ。
45キロくらいですが、悪路すぎるので、三時間弱かかりました。
想像できる最悪の悪路をイメージしてくれたらあってると思います。
途中のぬかるみは昨日の雨のせいだけじゃないと思います。
前半はそうでもなかったですが、後半はすごいです。
ガードレールなんてもちろんないし、すぐ横は崖になってます。
めっちゃゆっくり走るからそこまで恐怖はなかったですが、なんでこんなところに道があって村があるんやろうって思います。



ウシュグリ村は、秘境やって聞いてました。
でも、本当にそうやと思います。
メスティアすら相当時間かけてきてるのに、そこからさらに三時間かけて山道を進んでいくんです。
日本から来ようと思ったら、少なくとも24時間はかかるでしょうね。
いくつかの集落を越えて、ウシュグリ村です。

そこまでのいくつかの集落でも、絶景って言えるよな…と思ってましたが、ここは格が違います。
なぜかここにくると一気に草原が広がります。
山が開けて、空が広がります。
復讐の塔がたくさんあります。
牛や馬が、ただっぴろい草原で放し飼いです。
突き抜けるような青空と山頂の雪の白が美しい。




田舎は田舎なんですが、田舎って言葉じゃ表現しきれないです。
だから、秘境って誰かが言ったのかも。
見るからになにもない村です。
ただ、道無き道を、先へ先へと進んでいったら、最後にこの村があった。
って感じです。

そんなわけで1時に到着です。
5時にピックアップって言われたので、4時間もあります。
トモミさん曰く、他の旅行者は滞在時間2時間とからしいから、ラッキーかもね。って。
ただ、それだけ時間あってもなにしようかな?って感じです。笑

ひとまず、教会って看板が出てるので、それに向かってみますか。ってことで歩いていきます。
道がめちゃくちゃ悪い。
ウシュグリ村はちょっと丘みたいになってて坂道が多いんですが、なぜか上の方から水が流れています。




それが道を横切ったり、道を流れてたり。
そのうえめちゃくちゃ糞が多い。
それは今に始まったことじゃないんで踏むこととかに抵抗はないのですが、基本的によけたいです。
ただ文字通り、道一面を覆ってるんですよね。
何年もの間、牛と暮らしていたらこんな感じになるんでしょうか…
でも一度、糞を手押し車で運んで、壁を作ってるおじいさんを見かけました。
窓枠を糞で固定してる家も見ました。
糊がわりなのかもしれません。
でも、今よく考えてみたら、ハエが全然いませんでしたね。
高地やからかなぁ?

村にはやたらゲストハウスの文字が。

カフェとかバーとか書いてますが、全然オープンしてる様子がありません。
たぶん声をかけたら開けてくれるんでしょうね。
ほとんどの民家はすごい古いです。
塔の家とかは石造りですが、いまだに人が住んでいるのか甚だ疑問です。

メスティアとかもそうですが、ここの子供は学校とかどうしてるんでしょうね。
たぶんテレビはきてるんですよ。
それなら絶対都会に憧れるんやろうな、って思います。
ただちゃんと教育受けてなかったら都会に出て行くなんかできないですよね。
日本やとどこでも義務教育があって、もっと勉強したければ次のステップへ。みたいな感じですよね。
チャンスは与えられてます。
もしちゃんとした教育を受けていなければ、都会で生きていく術なんか知らないですよね。
この辺なんか物々交換とか普通にありそうですし。
なんかよくわからない。
公教育はチャンスを与える重要なものやなって感じたってことかも。
でも、別に過疎が進んでるって感じもしないんですよね。
もしかしたら都会の"豊かな生活"に憧れるのって偏った考えなのかも。
それが前提にあって、日本の問題とか解決無理やろとか思ってたけど、その前提は覆す可能性があるのかな。
まあいいわ。

とりあえず教会っぽいところに向かうも閉まってます。
手作り感満載のミュージアムとかもありましたが、閉まってます。
前で、こんなんあるんですね。って話してたら、青年がやってきて、見たいか?って。
こうやってお金稼いだりしてるんですね。
ただ、興味もなかったから入りませんでした。



どうしましょう…?って言ってると、観光客団体っぽい人たちが。
とりあえずついていってみましょう。ってことで少し距離を置いて後をつけます。
といっても、村はとても小さいので、どこに向かってるかはだいたいわかります。
なにやら丘の上の建物です。
ついていくと、教会でした。
もしかしたらこれが標識に書いてあった教会なのかも。
ただ、とても小さい建物です。
女性は腰巻みたいなの巻かないといけないみたい。
中はフレスコ画と勉強してるっぽい本がたくさん。
写真は禁止って言われました。
この髭を生やした老人がここで孤独に神に祈ってるんでしょうか。
なかなか風情があります。
教会からの景色はとてもよかったです。






しれっとついていく?って感じでついていきます。
水たまりにはカエルが大量です。
さすがに気持ち悪い。
でも卵とかいっぱいあったので、やっぱりこの水たまりはなくならないんでしょうね。
そんなことに時間をかけます。笑

団体観光客は僕らが通った道を行ったので、別の道を進んでみます。




かといって、やることもない。
ふらふら進んでると、カフェの看板が。
どんなもんか寄ってみようか。っていってみると、さっきの団体が。笑
見どころなさすぎて何度も出会ってしまう観光地のパターンですね。
カフェで時間潰すことも考えましたが、あと2時間半。
1時間カフェに居ても1時間半あまります。
仕方ないので、来るときに見えた塔がたくさん建ってるっぽいところへ歩いてみます。
悪路をしばらく歩いていってみましたが、いってみると結構荒廃してて、そんなに期待した感じではありませんでした。





でも時間は潰せました。
またカフェに戻ります。
あと1時間くらいそこに居ようと話してましたが、カフェはなにもないって。笑
隣の売店でなんか買えって。
仕方がないのでファンタ買って、ベンチで喋ってました。
それにしても、売店の娘さんもめちゃくちゃ可愛いです。
写真は撮れなかったですが。
美人多いと聞いてましたが、特に子供はめちゃくちゃ可愛いですね。
数少ない出会った子供がこんだけ可愛いから、全体の平均が伺えます。

そうしてゆっくりして、帰りの車へ。

たぶんロシア語話せてたっぽいので、ソ連圏のどこかの国の四人グループと一緒に帰ります。
悪路が大変です。
でも、彼らはやたら笑って喋って楽しそうにしてたので、退屈はそんなにしませんでした。
トレッキングして疲労ピークすぎておかしくなってるからごめんね。って言われました。笑

2時間半くらいの行程、悪路でそこそこしんどかったけど、無事にメスティア到着です。

宿に帰って、美味しいご飯とワインを飲みます。
こんなにお酒飲めるのしばらくないやろうから、めちゃくちゃ飲み食いしました。
大満足です。


明日は7時のマルシュで国境のバトゥミへ行き、トルコへ戻ります。


ちなみにウシュグリはこんなとこ↓

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