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2014年4月17日木曜日

2014/04/17 82日目 パレスチナ

今日はベツレヘムとヘブロンという町に行ってきました。
いわゆる、パレスチナ自治区というやつです。

朝起きて、ヘブロンに行くという話をすると、タツヤさんも一緒にいくことに。

朝ごはんを食べて、旧市街を抜けて、ダマスカス門前のバス停で聞き込みです。
ヘブロンという町に行くには、ベツレヘムでバスの乗換をしなければならないよう。
まずはベツレヘムに行きます。
ちなみにベツレヘムもパレスチナ自治区で、キリストの生まれた教会があるということで有名なのですが、僕はあまりキリストの生まれた教会に興味がなかったので、どっちでもよかったです。

とりあえずバスは快適です。ベンツのバスです。笑
40分くらい乗って、240円くらいでしょうか。
それからベツレヘム(終点)で降りて、乗換です。
降りたところからタクシーの客引きです。
バスはないとかどうのこうの。イスラエルでこんな感じは初めてです。
とりあえずこういう人たちに聞いても嘘つかれるので、近くの屋台の人に聞くと、向こうに歩いて1分やって。
その方向へ歩いていると、バスの運転手が声をかけてくれました。
そこからさらに1時間くらいバスに揺られます。180円くらい。
ここはもうローカルすぎるのか、よくわからない車体でした。

バスの中では時間がありましたが、タツヤさんといろいろ話できました。
やっぱり働いてた人と話すのはおもしろいです。
就活してたときは、いわゆる就活として社会人の話を聞いてましたが、こういう機会だと、好きなように話せるというか、曖昧でも非生産的でも許されるというか。
いや、とても有意義でした。
本当に旅に出て思うのは、去年の就活の仕方よくなかったなって思います。
帰ったら就活もっと考えて、がんばります。

ヘブロンに到着です。
なんかゴーストタウンどうのこうのって言われてたのですが、意外と活気があります。
屋台で値段聞きますが、やっぱり安いです。

スークの中を抜けていきます。



たくさんの人が声をかけてくれます。
Where are you from?
Japan! Welcome!
この町が一番Welcomeって言ってくれる人多かったです。
パレスチナの人、いい人なのでは?

なんか、ヘブロンではイスラエル人(ユダヤ人?)とパレスチナ人が隣り合って暮らしてるとか。
その境界がすごい的なことを聞いてたので、それについて聞きこみながら進んでいきます。
あと、ヘブロンにはアブラハムモスクという有名?なモスクがあるらしいのですが、そこは今日ホリデーやから閉まっているらしいです。
金曜日と土曜日がホリデーなんじゃなかったっけ?
なんかよく分からないです。
とりあえず進んでいって、英語ができそうな人に聞いてみると、やっぱり閉まってて、分離壁はヘブロンじゃなくてベツレヘムにあるよって。
その英語できる感じの人は、パレスチナの旅行者についてのアンケートしてたので、それについでに答えました。
パレスチナ自治区を国として成立させるためとか、背後にどういう意図があるのか分からないですが、パレスチナとして、旅行者にアンケートをとってよりいいものにしようとしてるのはすごいなって思いました。


なんかよく分からないなぁって言いながら、ヘブロンの町をぶらぶらします。
たぶん、ユダヤ人にとってホリデーなので、ユダヤ人の地域に入れないとかそんな感じのようです。
なので、たぶんパレスチナ人地区を歩きます。

町のあちこちに兵士がいます。


これはイスラエル人兵士のはず。
イスラエルがパレスチナ人に対して威圧してるんでしょう。
その兵士はめっちゃ暇そう。談笑してます。
でも、屋根の上で監視してる兵士もいたりとか、下手なことはできないんやろうなって思いました。

とりあえず高いところに登ってみたのですが、壁っぽいものは見えなかったので、ベツレヘムに戻ろうということに。
よく分からない建物の上に登って行ったりしたのですが、その建物の住人?は、どうしたの?って心配こそすれ、迷惑がってる様子などは皆無でした。

スークを戻っていると、ユダヤ人の行列が。
それを守るたくさんの兵士。
写真を撮れる雰囲気じゃなかったです。
パレスチナ人の住んでる地区を、我が物顔で歩くユダヤ人たち。
パレスチナ人はどう思っているんでしょう。
絶対きついですよね。
こんな言葉じゃ語り切れないはずです。
スークの上には金網が張ってあったりします。
上に住んでるユダヤ人がいやがらせでごみを落としてくるからだとか。



バス停に着くと、なにやら騒がしい。
いわゆる小競り合いが起きてるみたいです。
石を投げるパレスチナ人と催涙弾?を投げるユダヤ兵。



まさにテレビの向こう側の出来事です。
でも、バスの運転手や乗客は焦っていません。
やっぱり日常茶飯事なんでしょうか。
しばらくバスは出発しません。もう少し乗客を増やしたいんでしょう。
でも、バスの後方では爆発音が響いています。
バスは大丈夫なんでしょうか???
まぁでも結局何事もなくバスは発車しました。

やっぱりパレスチナ人は不満があるんでしょうね。
あたりまえですよね。

バスはベツレヘムに着きます。
とりあえず、キリストが生まれた教会とやらに向かいます。
この町ベツレヘムは普通に活気がある町って感じでした。
問題が起こりそうな感じもありません。
キリストの生まれた教会はまぁ、だいたい想像してた通り、教会でした。



信仰心がないからでしょうか、あまり感動できないのは。

それから分離壁とやらへ歩いていきます。
40分くらい歩いたと思います。




ものすごい背の高い壁がはだかっています。
なんだこれは。なにを防いでいるのか。
壁には聞いていた通り、平和を願うペインティング。







そして、さまざまな人の体験談。
この体験談がやっぱり印象的です。
百聞は一見に如かずというか、どんだけ悲惨さを説明する文章よりも、体験談のほうが印象に残ることはありますよね。
イスラエルがパレスチナ人に対してどうこうしたことより、彼らがこんなに不幸を感じてたことを知ることができてよかったです。
しかし、壁はどこまでも続いています。
この壁の内側はどうなっているんだろう?って言いながら壁に沿って歩いていきます。
そろそろ帰ろうか。ってなって、バス停の場所を聞くと、向こうにあるチェックポイントを通り過ぎたところだ。って言われます。
チェックポイントってなんやろう?
そう思いながら進んでいくと、パスポートコントロール的な施設がありました。

普通に荷物チェックなどもあります。
そうして通り過ぎて、ここがイスラエルです。

そうなのか、今まで壁の内側にいたのか。
囲われた土地を歩いていたのか。
こんな高い壁で分離して、イスラエルはパレスチナを抑え込んでいたんですね。

ちょっと本気でパレスチナとイスラエル、中東の歴史について知りたいと思いました。

バスに乗って、エルサレムに帰りました。
今日は本当にいい体験をしたと思います。

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